春といえば?

2019/04/17

こんにちは。LAMUDA受付の遠藤です。

だんだんと寒い冬から春の陽気になってきましたね。
最近では気温が20℃前後で、過ごしやすい日も多くなってきました。

 

といえば皆さんはなにを思い浮かべますか?

新年度、お花見、鯉のぼり、ゴールデンウィークなどなど楽しい行事が沢山ある季節ですね。

お花見といえば桜!
(奈良時代は花観賞といえば梅だったそうです。)

先日、幸手市権現堂桜堤の夜桜を見に行きました。
まだ蕾が多く五分咲きでしたが、それでも綺麗に咲いていた桜は美しかったですね。

 

私の中にひとつ疑問があります。

さくら味ってなんだろう?と。

 

 

春になるとさくら味の商品がでてきますね。
その中でさくら味といったら「桜餅」なのかな?と思います。

 

桜餅のさくら味を出しているのは桜の花びらではなく、桜の葉っぱによって「さくら味」を出しています。

 

桜といっても多くの種類がありますが、その中でさくら味を出している葉っぱはオオシマザクラの葉です。

オオシマザクラは伊豆大島、伊豆諸島に自生する桜です。
その葉っぱを茹でて塩漬けにすることによって、独特の味わいや香り、匂いがあり「さくら味」になります。

しかし、桜の葉っぱは塩漬けにしないと香りがしません。

 

なぜなら、「クマリン」という成分が生の葉っぱのままだと「クマリン酸配糖体」という糖と結合した状態で存在していて、液胞内に隔離されているため匂いを発しません。
塩漬けにすることで液胞内の膜が破壊され香りを放ちます。

 

桜の葉っぱにあるクマリンには毒があります。
「毒があるのに食べて大丈夫なの?」と思うかもしれません。

桜の葉っぱの一枚に対して、クマリンの量は微量なのでそこまで害はありません。
クマリン自体を意識して過剰に摂取することはないかもしれませんが、もしクマリンを多く摂取してしまった場合、肝障害を引き起こす可能性があります。

一方で、クマリンには抗菌作用や血液を改善する効果があります。

 

クマリンの1日あたりの許容摂取量は体重1kgあたり0.1mgと規定されています。
これは体重50kgの場合、1日5mgに相当する量です。*1

 

クマリンは桜の葉っぱだけでなく、シナモンやグレープフルーツ、パセリやいちご、人参にも含まれています。

 

もし、シナモンからクマリンを摂取しようとした場合気をつけてほしいことがあります。
それはセイロンシナモンとカシア(シナモン)の2種類があり、摂取するのであればセイロンシナモンをオススメします。

カシアはクマリンの含有量が高くパウダー小さじ1杯(1.8g)でも限度量をオーバーしてしまいます。
現在使っているものがカシアであれば、1日小さじ1/3程度(0.6g)で留めておくこと。

セイロンシナモンはクマリンの含有量がカシアよりは多くありませんので、1日364g以下であれば摂取しても問題はありません。

それ以上摂取してしまったら、症状がでます。

 

クマリンを意識して摂取する方はいらっしゃらないと思いますが、購入される場合はセイロンシナモンであるか確認してから使用してください。

 

 

と、ここまで長々と書いてきましたが、実は私自身さくら味は苦手です。
やっぱりあの独特な香りが・・・。

しかし、こうして調べていき桜の葉っぱがあの独特な香りを出しているのだと分かりスッキリしました。

 

お付き合いいただき有難うございました。

 

 

桜まつり・幸手市観光協会
http://www.satte-k.com/event/sakura/index.html

 

*1 ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)より
食品安全委員会(食品安全総合情報システム)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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