男女で異なる飲酒による影響
2020/10/14
こんにちは!川村です!
前回は、お酒は筋肉を破壊する?についてコラムを書きました。
http://xs940910.xsrv.jp/contents/blog/kawamura/20200916-2
今回は、男女で異なる飲酒による影響についてお伝えしていきます。
テストステロンは男性ホルモンの一種ではありますが、女性の体内でも自然に合成されます。
ただ、男性は女性に比べて、血清中のテストステロンの濃度が最大10倍であると言われています。
男性の方がより筋肉質であるのは、このホルモン量の差が影響していると考えられます。
しかし前述の通り、男性の場合はアルコールを急性的にあるいは慢性的に摂取した場合、テストステロンは減少し筋の萎縮に関わります。
また、アルコール依存症の男性では、テストステロンの減少により、女性的特徴の発達、特にわずかな女性様乳房の発達が起こることが過去の研究で明らかになっています。
しかし女性の場合、飲酒による影響は男性と大きく異なります。
驚くべきことに、女性は、急性的あるいは慢性的なアルコール摂取によって血清中のテストステロンが増加をすると述べた研究があります。
女性は飲酒をすることで筋肉が付きやすい身体に変化するかもしれないのです。
つまり、飲酒によって、生理的な部分では男性は女性化し、女性は男性化する可能性が過去の研究から示唆されています。
こんなことを聞くと美味しいお酒が飲みずらくなりますよね(^^;
しっかり正しい飲酒をすれば大丈夫です。
では、筋に悪影響を与えない飲み方とは?!
飲酒に関するマイナスの部分を多く取り上げてきましたが、お酒とうまく付き合う方法はないのでしょうか。
過去の研究で、アルコールがテストステロンに及ぼす影響は、摂取した量によって異なることが明らかになっています。
男性に体重1kg当たり1g、もしくはそれ以下のアルコールを急性、慢性の両方で摂取(アルコール度数5%のビール約355mlでは,含有アルコール量は14g)したところ、テストステロンには変化がないか、もしくは増加を示しました。
一方、アルコール量が1g/kgを超えた場合、テストステロンの抑制が見られました。
つまり、男性の飲酒に関しては、その人に適した量であれば、筋に対する影響は少ないと考えられます。
筋に悪影響を与えないアルコール摂取量はビール1日約1.2Lくらいであると述べている学者もいますが、お酒に弱い日本人はこの半分程度であるとも主張しています。
両者の見解から推察するに、体重が軽く、お酒に弱ければ弱い人ほど、より少量の飲酒で筋に悪影響が及ぶと言って良いでしょう。
飲酒について否定するつもりはありません。
お酒は人の距離を縮めたり、普段できない話ができたりなど、一種のコミュニケーションツールだと思います。
だからこそ個人個人に合った飲酒を心掛けるべきだと私は思います^^
参考文献:筑波大学 陸上競技研究室
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